ソリューヴ 標準工事仕様 |
一戸建て住宅の場合の標準工事仕様 |
まず、下図のような本体接続上部を作ります。 |
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全部品を接続する前 |
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上の写真では以下の材料を使って組み立てています。
同じ材料で同じ寸法で作れば誰がやっても同じ形になります。
この材料とこの寸法が最もバランスがよく、メンテナンスも楽にできます。
ソリューヴとの接続は、必ず指定の片ナットユニオンを使ってください。
鋼管用のユニオンを使うと、電蝕で錆びが発生します |
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20mmのメタル入りHI水栓エルボです
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片ナットユニオン
これは指定材料です。
オスネジはシールテープ巻、メスネジはパッキン |
ソリューヴのIN、OUTのネジはG3/4(平行ネジ)です。
基本は右側がINで左側がOUTです。
本体を裏返せば逆にすることができますが、この場合は締め付けバンドを緩めて「SOLUVE」のロゴが正面を向くようにハウジングを回転させてください。
IN、OUT(本体に表示)は絶対に間違えないように。
反対に接続するとフィルターの内から外に向かって水が流れ、フィルターが破裂します。フィルターが破裂すると、中のセラミックボールが水道管内に流れ出し、各所で詰まります。
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片ナットユニオン
これは指定材料です。
オスネジはシールテープ巻、メスネジはパッキン |
20mmのメタル入りHI水栓エルボです
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長さ26cm
のHIVP |
長さ25cm※
のHIVP
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メタル入りのHI水栓ソケット |
メタル入りのHI水栓ソケット |
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片ナットユニオン
これは指定材料です。
オスネジはシールテープ巻、メスネジはパッキン |
片ナットユニオン
これは指定材料です。
オスネジはシールテープ巻、メスネジはパッキン |
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ボールバルブは片側が平行ネジ片側がテーパーネジになっているので、平行ネジ側は方ナットユニオンで接続する |
このバルブを蝶ネジを使わずにレバーハンドルのボールバルブを使うと、レバーが本体とぶつかってハンドルが回せなくなるので必ず蝶ネジのボールバルブを使うこと。
IN側には必ず逆止弁付きボールバルブを使うこと。 |
ボールバルブは片側が平行ネジ片側がテーパーネジになっているので、平行ネジ側は方ナットユニオンで接続する |
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メタル入りのHI水栓ソケット |
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メタル入りのHI水栓ソケット |
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長さ7cm
のHIVP
丁度繋ぎ目が見えない長さです。 |
マンションの場合でスペースが狭くどうしてもバイパスを組めない場合はやむを得ませんが、基本的には必ずバイパスを組むこと。 |
長さ7cm
のHIVP
丁度繋ぎ目が見えない長さです。 |
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HIVPのチーズ |
長さ7cmのHIVP
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メタル入りのHI水栓ソケット |
片ナットユニオン
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ボールバルブは片側 |
メタル入りのHI水栓ソケット |
長さ7cmのHIVP
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HIVPのチーズ |
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※ 左のHIVPより1cm短いのは、ボールバルブのサイズの違いによる。 |
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マンションの場合はパイプスペース内に取付けますので、パイプスペースの広さによって、その場で設計します。
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上記の材料を使って組上げると下の写真のように出来上がります。 |
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地中の水道管を切断し、この組み上がった部材の下部のチーズと地中の水道管を直管とエルボ等を使って接続します。
INとOUTの接続間違えに注意。
基本は右側がIN、左側がOUT
T字足で固定するのは接続してからの方がやりやすい。
下の写真は水道管が通っている場所から少し離れた位置に取付けた例です。 |
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ソリューヴを取付ける前に水道管内のドロ抜きをします。
1.IN、OUTのバルブを閉めてバイパスのバルブを開ける。
2.蛇口の先端に泡沫金具のついていない蛇口を開く。(散水栓等)
この時お湯を流してしまうと、ガス給湯器のストレーナに泥が詰まってしまいます。
3.元栓を少し開いて水を1分ほど流す。
4.OUT側バルブを少し開いてOUT側片ナットユニオンから水を流す。
IN側を先に開くと逆支弁に泥が詰まってしまいます。
5.IN側バルブを少し開いてIN側片ナットユニオンから水を流す。
これで全ての水道管内が洗えます。
6.IN、OUTのバルブを閉めて元栓全開にし、圧力をかけて水漏れがないことを確認する。 |
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塩ビ管で組上げた場合、強度が弱いためぐらつきます。
倒れ止めとして、150mmのT字足と20㎜の立バンドで壁に固定します。
150mm以下だと壁からの距離が近すぎて本体付属の樹脂製の保温箱がセットできないので、必ず150mm以上のT字足を使います。
傾きがないように注意して固定します。 |
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本体を取付け、台所、洗面所、浴室の浄水検査をした後、保温材を巻きます。
先に浄水を使える状態にしてから保温材を巻いた方がお客様に親切です。
本体に保温箱をセットしてしまうと保温材が巻きにくくなるので保温箱は最後にセットします。 |
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本体取付け後の手順 |
1.本体上部のエアー抜き弁を少し開く。開きすぎると中のOリングが飛び出すので少しだけ開く。
開きが少なすぎるとエアーが抜けない。
2.IN側バルブを少し開き、本体に水を入れる。
エアー抜き弁にタオルをかぶせておかないと水が飛び出します。
3.エアー抜き弁から水が出てきたらエアー抜き弁を閉める。
弁の閉め方が中途半端だと、後日ピーという笛のような音が出ることがあります。
4.IN,OUT全開にします。
この時点で再度全体の水漏れをチェック。
5.台所の蛇口から水(お湯ではない)を流します。
この時フィルター内の空気が白い泡となって出てくるので、この泡が出なくなるまで水を流します。
泡沫金具付きの蛇口でこれをやると、水道管内の汚れが泡沫金具に詰まります。
泡沫金具から出てくる水がはねるようなら汚れが詰まっているので、泡沫金具をはずして洗浄します。
6.塩素試薬で、塩素反応が出ないことを確認します。
7.お湯を流します。このときガス給湯器の汚れが出てきます。
8.お湯も塩素反応が出ないことを確認します。
9.洗面所と浴室のお湯と水に塩素反応が出ないことを確認します。
いずれかの場所で塩素反応が出るようなら、取付け位置以前に水道配管の分岐がありますので
工事のやりなおしです。 |
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この標準工事仕様は、今までのメンテナンス経験から最善の工事仕様として作ったものです。
これ以外の材料や勝手なやり方で工事すると、後々のメンテナンス(フィルター交換)が非常にやりづらくなります。
また数年後に本体を損傷(錆びる)する可能性があります。
実際に工事をやり直したことが何度もありますので必ず守ってください。
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寒冷地仕様について |
寒冷地では露出水道管の凍結を防ぐため、水道管にヒータを巻きます。
そのため塩ビ管では工事できません。
以前は鉄管かステンレス管で工事しておりましたが、2005年からはPEXシステムという、架橋ポリ系の新素材を使用しています。
まったく有害物質の発生しない素材で、施工性にも優れています。
寒冷地仕様の工事は5,250円追加になります。
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材料一覧はこちらです。 |